「COALSACK」(石炭袋)64号 2009年8月31日
定価:1,028円(送料込)
【64号目次】
〈扉詩〉
滅 紫 大掛史子 1
〈詩〉
甘野老考/五加木考 山本十四尾 5
軍人墓地 ―マッコリを呑む― 御庄博実 6
さよならロシナンテ 崔 龍源 8
使徒ペテロ 徳沢愛子 10
五百円 朝倉宏哉 12
花々の変身 上田由美子 14
マイペース 山本倫子 15
夏の後足 宇宿一成 16
Yからの返信
山本聖子 17
闇の現 くにさだきみ 18
オフィス 佐相憲一 20
静謐な居場所 ~みっちゃん家~ こまつかん 22
新しい家族 下村和子 23
ちいさな怒る手 山本泰生 24
陰画の夏 淺山泰美 26
認知症 その5 皆木信昭 27
愛の引力 石村柳三 28
広島平和記念資料館にて 水崎野里子 30
声の無い会話 杉本知政 31
灰皿の混沌
結城 文 32
水引草が/色濃い影を 鳥巣郁美 33
像 山佐木進 34
金 銀/夾竹桃 村永美和子 35
天沼に咲いている 永井孝史 36
紫陽花 青柳俊哉 37
今夜は月が泣いている/箱根駅伝初優勝讃歌 郡山 直 38
川の子 平原比呂子 40
生 金 水善 41
ビルケナウのタンポポ 楊原泰子 42
山の音 酒井 力 44
体 温 石川早苗 46
晩 夏/少年の夏 宇都宮英子 47
夏休み 森田海径子 48
鍵 豊福みどり 49
雀の話/真夏の雉 横田英子 50
ジョン 吉田博子 52
悲しみの目で見つめないで/ボロボロに老いた体 貝塚津音魚 53
米研ぎ 石川早苗氏から恵投された詩集『蔵人の妻』への 返礼コーラスとして/八月の精霊 黛元男氏より恵投された詩集『地鳴り』への返礼コーラスとして 森 常治 54
夾竹桃とフライパン 李 美子 56
秋/島
林 木林 58
被爆手水鉢の面影
鈴木比佐雄 60
唐変木 尾内達也 61
旅の道づれ パウル・ツェラン/尾内達也 訳 62
『戦争のない世界』 シュレヤ パンディ/結城 文 訳 63
草 鳴海英吉/水崎野里子 訳 66
最後の晩餐 デイヴィッド・クリーガー/水崎野里子訳 68
愛のための時間 テレシンカ・ペレイラ/水崎野里子訳 69
アジア詩行
高 炯烈/李 美子 訳 70
〈特集1 四詩人・小特集〉
小詩集『帯の川』 六篇 未津きみ 73
小詩集『ナノカ。』 七篇 亜久津歩 80
小詩集『水に咲く火の花』 九篇 堀内利美 85
小詩集『カイロウドウケツ』 八篇 吉村伊紅美 101
〈エッセイ・詩論〉
平和への祈りの輪 ひろしま2009 を終えて 港 敦子 108
宮島の記
水野五十子 116
銀月アパートの桜 淺山泰美 121
観音さま日和 淺山泰美 123
語り継ぐ平和への思い 早乙女勝元さんの講演会から 安永圭子 125
詩人論 詩人佐藤文夫の反骨精神のやさしさ
―佐藤文夫『詩集 津田沼』を繙いて 石村柳三 127
『雪とパイナップル』を読む
中津攸子 139
盲目の日に 霧雨の朝 うおずみ千尋 143
詩と文の絶妙な二重奏
―新川和江著『詩が生まれるとき』
大掛史子 145
宮沢賢治と同人雑誌(第一回)
―「アザリア」「反情」「女性岩手」―
森 三紗 148
〈書 評〉
「地鳴り」の底から聞こえてくるもの 黛元男詩集『地鳴り』のことなど
長津功三良 154
黛元男詩集『地鳴り』 ―生まれた場所の地熱のような― ホンモノのことば・ホンモノの詩 くにさだきみ 157
表現へと駆り立てるもの ―上田由美子詩集『八月の夕凪』を読んで― 江口 節 160
「ただ風景を眺めているだけの人」に警鐘を鳴らす
上田由美子詩集『八月の夕凪』 野仲美弥子 163
宇都宮英子詩集『母の手』の抒情
酒井 力 167
「母」という至高の愛 小島きみ子 171
山峡の村に残響となり翔ぶ追慕の詩魂
―長津功三良詩集『飛ぶ』に寄せて― 高山利三郎 173
長津功三良詩集『飛ぶ』 身体をはった平和学習を肴に、一献 原田道子 176
『蔵人の妻』を書かれた石川早苗さんへ 上田由美子 179
石川早苗詩集『蔵人の妻』 ―作者と共読鑑賞したつもり 川原よしひさ 182
山本衞エッセイ集『人が人らしく』 地球人としての思想 伊藤芳博 184
四万十川の清流の如くに 山本 衞氏 「人が人らしく―人権一〇八話」を読む 星 清彦 186
吉田博子詩集『いのち』を読む 田村のり子 189
長靴の天使たち 吉田博子詩集『いのち』 都月次郎 192
貝塚津音魚詩集『魂の緒』 魂をふるわせる二つの故郷が詩と響き合う 五島節子 194
魂といのちへの讃歌 ─貝塚津音魚詩集『魂の緒』を味わう─ 岡山晴彦 197
書評 中津攸子著『戦跡巡礼』 郡山 直 200
中津攸子著 『戦跡巡礼』を読んで
安宅夏夫 202
〈特集2 『大空襲三一〇人詩集』出版記念会全記録〉
206
『鎮魂詩四〇〇人集』刊行趣意書
死者を悼む鎮魂詩の歴史を後世に伝えるために 248
執筆者住所一覧 251
後記 253